プログラムのSTEP2では、指導員の役割分担の明確化を行います。その中で重視するのが「リーダー」の役割が確立することです。
Vol.5にて、全体スケジュールを確立する必要性をお伝えしましたがこのスケジュール通りに支援を進めていくことがリーダーの役割となります。
リーダーは、原則として各指導員が日替わりで勤め、その役割は具体的には下記のようなものがあります。
①タイムキープ
②活動・課題の説明・司会
③予定外の出来事への判断と指示
今回は①のタイムキープについて説明します。
放課後等デイサービスに通う知的・発達障害のあるお子さんの中には、目の前のことに熱中してしまい、場面に応じた切り替えがスムーズに行かない子が少なくありません。また、指導員もお子さんへの個別の対応に集中してしまい、つい次の活動の時間が迫っていることに気づかない場合があります。
そこで重要なのがリーダーの「5分前の声掛け」です。
「あと5分でおやつの時間です。片付けを始めてください」
「あと5分でトレーニングが始まります。それまでにおやつを食べ終えてください」
といった形で、教室全体に聞こえるようにしっかりした声でアナウンスします。
そうすることによって、お子さんも次の活動に切り替える心の準備ができますし、それが難しいお子さんに対しては、その子についている指導員が促してあげることでスムーズに次の活動に移っていくことができます。
しばしばみられるのは、リーダーがお子さんとの関わりに集中してしまうばかりに5分前になっても声を掛けるのを忘れてしまうことです。そうならないように、リーダーは教室全体が見渡せる(=声がとどく)位置にいて、個々のお子さんとの関わりは最低限にとどめておくことが大切です。