今回はリーダー以外の指導員(サブと呼ぶことにします)の動き方を解説します。
サブの役割は、
- お子さんが活動にスムーズに参加できるようサポートする
- 特定のお子さんが何らかのトラブルで活動の続行が難しくなった場合個別に対応する
があります。
サブの指導員の動きで意識すべきなのが「立ち位置」と「目線」です。
以下は、サブが立ち位置と目線を意識できていないときによく見られる出来事です。
- リーダーの説明をサブが聞き入ってしまっている。そのため説明に集中できていなかったりほかの子にちょっかいを出しているお子さんに気づかない。
- リーダーのお手本に沿って子どもたちがダンスを踊っているとき、サブも子どもの後ろでダンスを踊っている。踊れないで立ちつくしている子のサポートに行かない。
- お子さんが横一列に並んでいる場面。右端のAさんが離席してしまい近くにいたサブが彼女のあとを追った。Aさんの隣にいたBくんは指導員がいなくなったので不安そうにあたりを見回しているが、もう一人のサブは列の左端にいてそのことに気がつかない。
- 同じく子どもたちが横一列に座っている場面。二人のサブが列の両端に体育座りで座っている。列の真ん中にいるCくんがDさんに悪口を言われて頭をポカリ!サブはその兆候には気づいてとめようとしたが、座りこんでいたために制止できなかった。
いずれも現場でしばしば見られる場面です。こうした状況にならないよう、サブは何を気をつけたらよいでしょうか。具体的には下の3つです。
- 目線はリーダーではなく子どもたちに注ぐ。
- 誰に、どの場所にサポートが必要なのかを常に意識して、自身の立ち位置を随時調整する
- 小集団指導中は床にべったり座り込まず、何かあれば常に動けるよう、立った姿勢、ないし立膝で対応する
こうしたことに気をつけて支援をすると、子どもたちの動きがよく見えるようになり、困っているお子さんにいち早く対応したり、トラブルを未然に防ぐことができるようになります。